住宅ローンが通りにくい職業はあるか 対処法は?

マイホームを探しにいろんな物件を見て回るお客様を毎日お相手しています。みな真剣に一つ一つを慎重に調べている様子を見ると、それぞれの家庭に合う土地や建物を紹介したいと思い、会社としても真摯に向き合いたいと思います。 
良い物件に出会えた!と喜んでもらえるのはとても嬉しい事です。しかし、いざ購入を決めて住宅ローンの審査を申し込むと、少数ですが融資が受けられなかった…という人がいます。
住宅ローンの審査で通りにくい方の要件に、職業が関係しているのではないかと感じています。

〇住宅ローン審査で見られる「返済能力」
住宅ローンの申し込みをするときに、気を付けねばならないポイントがあります。
まずは年齢。完済時点の年齢を計算し、できれば定年までにローンを返し終わるのが理想です。ただし、ローン完済期限は80歳という通例があります。最長80歳までに返済を終えるプランでなければいけません。
次に収入と融資希望額。収入に見合う融資額かどうか。融資限度額より低い申込かという点は、非常に大きいポイントです。
要は、借り受けた融資をきちんと返済する見通しが立つかどうか。このポイントに絡むのが給料(年収)であり、安定した収入があるかどうかという「働き方」に関わってくるでしょう。

〇ローンの融資で通りにくい職業は?
働き方と収入の安定性、そして貸付額。この三つが整えば、貸し付けをする金融機関で融資を断る理由はありません。
では、働き方の部分でマイナスポイントとなりそうな職業にはどんなものがあるかを考えてみます。

●固定給が低い職業はローンが通りにくい
きちんと毎月これだけの収入がある、という基本給(固定給)が一定以上であれば、年収も大きく下がる事はないでしょう。歩合給の割合が高い、ベース額が低く毎月の収入が安定していない、役職手当や時間帯手当など手当が多い職業は注意しておきましょう。
例えば、貨物トラックの運転手、タクシードライバー、保険販売業、そして実は不動産販売業も歩合給の割合が高い職種といえます。

●体力や資格に頼りがちな職業も通りにくいかも
若い時はガンガン働いて、手当や功労金をたくさん手にする事ができる職業は、年齢を重ねていくと、年収が増えるどころか減る可能性があります。先に述べた手当や歩合が高い職業と同じく、安定しない事を理由に通りにくくなる事が考えられます。

●住宅ローン審査が難しい個人経営職業
一人親方、個人事業主は、売り上げや景気によって収入が激変します。仮に前年の収入が高くても、翌年同じ収入を確保する事ができるかどうかの見通しを立てにくく、安定を見極めるのが難しいです。
中でも、個人飲食店や雑貨屋、八百屋など、町の商店規模で運営している場合は、審査に時間が掛かりますし、融資が通りにくいというケースが多い様です。

〇住宅ローンが通りにくい場合の対処法
一生懸命働いて収入があるという事は、勤続(起業)年数や年収で判断する事ができます。住宅ローンの審査要件の中でも大前提は「完済できるかどうか」です。
ローン融資額を減らして自己資金を増やす、頭金を多めに準備する、夫婦で協力したローン返済を考えるなど、対処法はあります。
客観的にみて無理だと判断されそうな融資は、どれだけ策を講じても通りにくいです。目の前にある理想の不動産を手に入れるために、無理なプランをダメ元で願い出るより、計画的に返済ができるプランを考える事が大切です。


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