マイホーム購入時の諸費用を洗い出す

マイホームの購入を検討するときに、最も気になるのはその住まいがいくらで購入できるかという点でしょう。マイホーム購入金額で一番に多い価格帯は、2500~3000万円という統計があります。これだけの代物を、数十年かけて支払っていくのですから、少しでも安くて快適な生活を手に入れるために、家そのものの価格にこだわりたくなるのも分かります。

ただ、マイホームにかかる費用はそれだけではありません。
箱モノが手に入っても、生活はうまく回らないのです。それならば、毎日の生活に必要なものを合わせてきちんと洗い出し、すべての購入諸費用を的確に把握しておかねばなりません。

○マイホームと費用・・・ローンの諸費用・手数料
住宅購入の際に住宅ローン申請を行う人が多いでしょう。このローンの内訳にも気を配る必要があります。

額面は、マイホーム代金となりますが、そのほかにローン保証や証書に添付する収入印紙、手数料や登記費用など様々な費用が、あれよあれよという間に加算されていきます。

住宅ローン申請の時に目につくのが、「手数料」と「登記費用(代行料)」です。金融機関にローンの申請を行うと、団体信用保証に加入し、司法書士に登記申請の依頼も行います。これらの手続きは、多くの場合申し込みをした金融機関にお願いをするというのが通例です。

実物は何も残らない、手続きにかかる費用で100万円単位のお金が必要になります。そして、住宅ローン申し込みの時に、これらを元本に組み入れることができる金融商品もあるため、長い時間をかけて返済していく借入金に組み入れてしまう人も少なくありません。

もちろん資金返済計画と返済条件は、各家庭の事情によりますが、手数料や登記費用は住宅ローンと別に準備しておくのが賢明です。

100万円単位の借入元本が上乗せされると、ローンを払い終わるまでの最長35年間で支払う総額はそれ以上に膨らみます。

○マイホームに住宅設備を
建物がそこにあるだけ・・・という住まい方をすることを誰も望まないでしょう。雨風をしのぐ目的ではなく、マイホームの購入は、家族が快適に生活する環境を整えるために決心するのです。

それならば、住まい始めた家の中や外に生活を豊かにする設備を準備したいですね。家電はもちろんのこと、家具や調度品、部屋のカーテンに至るまで、細かな設備が必要です。

設備にかかる諸費用もあります。配線や引き込み工事、設置や前の家からの電化製品移設など、付帯支出も出てきます。(これらの多くは人件費ですが)

○外構材料と人件費
中古住宅ならリフォームを行って、内外装をはじめとしたリフォームが必要になります。新築でマイホームを購入したならば、家が完成した後に、殺風景な庭を飾るための外構工事をお願いする家庭もあるでしょう。

外構工事は、タイルやコンクリートなどの建材に始まり、木やパネルラティス、ウッドデッキなどの資材調達から、施工する人の人件費まであります。周囲の住宅と高さを合わせたり、新興住宅地ならば建築条件で植木の数や配線の仕方が細かく指定されている場合も少なくありません。

望む外構を時間をかけて自分でDIYするのも流行していますが、外構縁の境界の取り扱いや、大きなシンボルツリーの設置など、素人では到底できそうにない作業も多くなります。

○まとめ
購入して目に見える費用の掛かり方と、反対に目で確認できない実体のないものにかかる手続き代行があります。できれば諸費用を抑えて、快適に使えるのが一番です。まずは手数料など目に見えないお金がいくらかかって、それはどのように準備したらローンに響かないのか・・・をあらかじめしっかりと試算しておくことが非常に大切です。


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