中古物件マイホーム計画に必要な「時期」の確認

マイホームを新築すれば住宅費が高くなる。分譲新築マンションは土地費用が要らないけれど、管理費を考えたら一戸建てとさほど変わらないかも…。不動産を購入する場合、新築にするか、それとも中古物件を探すか、という二者選択を一度は考えるでしょう。
空き家が増えて、マンションも建設ラッシュが続く今の時代、中古優良物件も多くなってきました。そこで、中古住宅の購入を検討している人のために、目安となるポイントを紹介します。大切なのは「中古物件が建った時期」に注目することです。

○築浅物件が良いとは限らない 中古マイホーム選びのポイント
中古物件からマイホームを探すといっても、その程度は様々です。せっかく購入するなら新品に近い物件をマイホームに選びたいと考える人も多いでしょう。しかし、建設された時期だけで物件の判断をするのは危険です。

●建物のサインを見逃さない 見学時にチェックしたい開口部
築浅物件でも、その住宅がどのように建てられたかはわかりませんね。現存している物件をしっかりとチェックして、建物の状態を把握・想定することが大切です。
開口部分のヒビや、冊子付近の雨漏り跡がないか。これはきちんと確認しましょう。本来なら壁であったはずの場所に窓や扉を設置する開口部は、必ず補強工事を施します。
その部分にヒビがあれば、建物の強度に問題が生じる場合もあります。経年劣化も考えられますが、特に築浅物件で大きなヒビや亀裂があるなら、建物の施工に問題があるかもしれません。

●地盤沈下はないか 安心して暮らせるマイホームを探す
中古住宅は、既に建っている建物をすぐに購入することができる点もメリットといえますが、安心して暮らせるマイホームを探すためには、建っている土地や周辺環境にも気をつけましょう。
埋め立て地や、開発間もない新興住宅地の場合、しかも集合住宅より重量が軽い一戸建ては、基礎に杭を打設せずにベタ基礎の平面で建物重量を受けます。
地盤が安定しない・軟弱な土地に建っている一戸建ては、沈下の影響を受けることがあるので、外壁や側溝との間に隙間がないか、住宅地の開発(埋め立て)時期はいつごろか、などを確認すると良いでしょう。
中古住宅は購入費用が安く済む…と短絡的に考えるのは良くありません。そして、築浅物件なら劣化も少なくマイホームに最適だ、と思われがちですが一概にそうとは言えません。
築年数が10~15年たてば建物価値が大きく変動します。
まずは、建てられた時期に注目してマイホーム候補をいくつかピックアップし、更に現状確認をして条件の良い建物を選ぶという方法なら、お得に好条件の住宅を効率よく探しやすくなるでしょう。

【著  者   長 岡  利 和】


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