中央線の快速利用 慣れない東京生活の注意点

進学や転勤、就職をきっかけに上京してきた地方出身者にとって、東京中心部の電車利用は不可欠。これまで地元で利用していた電車の混雑や本数とは全く違う様子に、戸惑う人も少なくないでしょう。
日本の中でも最も混雑する東京駅付近の駅。乗り合いやルート選択を誤ると、反対方向に走り出した・目的地になかなかたどり着けない・停車すると思っていた駅で停まらなかった…というトラブルが起こってしまいます。
まずは、利用する線の停車駅を、平日・土日・祝日などの利用日に沿って把握しておくことが重要です。

○中央線の快速と住まいの選択
地方のJR電車では、各駅停車、快速、特急、の主に3種の電車で分類されることが多いでしょう。一駅区間も割と長めで、次の停車駅まで10分以上揺られて乗車するのも珍しくありません。
ただ、東京近郊の電車(中央線に限らず私鉄沿線も含めて)は、次の停車駅まで数分単位で刻んでいきます。停まっては扉が開き、また停まっては人が入れ替わるのが当たり前。
通勤時間帯にもなると、人の入れ替わる様子に視的圧力を感じるほどです。

●快速電車の種類いろいろ
JR中央線には、通常の各駅停車以外に「快速・通勤快速・青梅快速・中央特快・通勤特快」に分かれています。これだけ聞くと、どれに乗って通勤通学すればいいのか、皆目検討がつかないでしょう。
各駅停車と快速の違いは、およそどの地域での認識も同じと考えてください。全ての駅に停まるか、飛ばして通過される駅があるかどうかです。

●電車の使い方で住まいを選ぶ
ご存知のとおり、東京の電車は通勤ラッシュで混雑しているというイメージが強く、実際に乗車率200%近いケースもあります(中央線新宿―中野間8時台など)。
ただ、都心近郊の混雑具合と無縁の生活をする人もいるでしょう。通勤時間がラッシュの時間帯よりも少し遅めの人もいるのでは?
生活のリズムと中央線の利便性を考えて、住まう場所を決めることで、快適に混雑を少なく生活することができます。
そのポイントとなるのがやはり、快速電車の停車駅でしょう。

●通常快速と通勤快速の停車駅
中央線の快速電車は、東京駅を発車して中野駅以後、各駅停車と同じく全ての駅に停車します。快速として機能しているのは東京―中野間だけということになります。
通勤快速の停車駅は中野駅以後、荻窪、吉祥寺、三鷹、国分寺、立川。立川からは各駅停車です。中央特快も(荻窪・吉祥寺は停まりませんが)通勤快速と同様です。
東京生活をスタートさせるときには、最寄り駅に停車する電車の利便性を考えて選ぶ必要があります。快速電車の停車駅近くは、賃貸物件の人気も高くなりますが、生活時間帯や利用する駅までのアクセスを一番に考えてえらぶようにしましょう。

【著  者   長 岡  利 和】


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