一戸建て住宅の光熱費 節約する方法は

賃貸物件のアパート生活から戸建生活にランクアップするとき、毎月の光熱費がどれくらい増えるものなのか、想像がつきづらく不安に思うでしょう。戸建になれば、部屋数が増えて照明器具も多くなります。またお風呂や炊事で使用する水道料にガス代も気になりますね。しかし、戸建てで掛かる光熱費も、生活スタイルを見直したり、上手に設備投資したりすれば抑えることはできます。
家族全員で取り組むことで、更に効果は上がります。

○予想が立てづらい電気代

夏はエアコン、冬はエアコンにプラスしてこたつやホットカーペットを併用する家庭が多いですが、季節の気温変化による電気代の上昇は致し方ありません。そこで、日中に太陽光を電力に変えて売電する、または蓄電して夜の電力使用に備えるという方法が一般に光熱費縮小に役立つと言われます。俗に言う「オール電化住宅」です。太陽光発電システムを設置できるのも戸建だからこそ。導入に初期投資がかかりますが、日中に発電して余った電力は、契約している電力会社で買い取りをしてくれます。エコキュートを導入すれば、深夜のやすい価格時間帯に大容量タンクで熱湯を蓄えます。そのため、お風呂の他、お湯が必要な時はこのタンクから随時供給されるので、ガスでお風呂を沸かすより格段に光熱費を抑えることができます。ガスを使用しないので、ガス代自体の出費がなくなるのも大きなメリットです。日々の使用方法以外にもメリットはあります。万が一災害が発生して、ライフラインが止まってしまった時も、日中発電可能な時間帯であれば、太陽光パネルから直接電気を使用することも可能です。エコキュートタンクの水も備えとして使用できる設計になっているのは、あまり知られていませんが魅力的な機能でしょう。

○大きくなったバスルーム 水道代が跳ね上がる心配

マンションやアパートと比べて、戸建のバスルームはゆったりとした設計が魅力です。一日の疲れをいやし、特に子育て世代の人にとっては、子どもとのコミュニケーションの場としても充分に機能してくれるお風呂タイムは、何より至福の時でしょう。バスタブが大きくなる分、使用する水量は当然に多くなります。一度の入浴で使用する水量は150L~200Lにもなります。賃貸物件によっては、水道料が定額制のところも多く、さほど家計を圧迫するイメージは無かったかもしれませんが、当たり前に上下水道が生活費に加算されると、その高額具合に最初は驚く人も多いようです。使う水の量を極端に減らすことは難しいでしょう。そこで、節約術として用いられる「残り湯活用」が定番ではありますが効果も高くなります。

○家族が一室に集う

最も光熱費を浪費するのは、家族がそれぞれ別の部屋で過ごし、生活リズムがバラバラな状態です。家族がリビングに集い、同じ時間を共に過ごせば、掛かる電気代は一室分。またお風呂も冷めてしまう前に続けて入れば、余分な追いだきをせずに済みます。

【著 者   長 岡  利 和】


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