マイホーム購入金額と収入を深くすり合わせた資金計画を

マイホームの購入金額は、どのように決めるのがベストなのでしょうか。自分の思い描く家を形にしたいという欲は、プランを考え始めると次々にわき出てきます。全てを叶えるのは到底難しいことだとは分かっていても、購入予算と照らし合わせて、削りどころを探っていかなければならない作業は、必ずどこかのタイミングで起こります。

○欲しい物件と購入金額はひとしく
住宅のプランをみたり、これまでにマイホームを買った人たちの体験談を見聞きしていると、「それくらいなら(それ以上の)住宅もうちなら実現できそう」というイメージを抱くかもしれません。

ただ、これから何十年も支払っていくローンの返済は、滞らせるわけにはいきません。融資を受けるということは、完済するまではたとえ住宅の名義が自分であっても、返せなくなったと判断した時点で融資先へ所有権が移ってしまいます。

そこで、リアルな購入可能価格をきちんと計算して、現実を直視することも大切です。

●総予算と欲しい物件を=に
住宅購入と、掛かる費用の備えをトータルで考えるには、まず自分の収入と今の家賃から返済可能な金額を割り出しましょう。マンションを購入する時は、ここですでに修繕積立金と管理費が別途必要になります。それらもきちんと加えた金額を出してみましょう。

次にボーナス払いと併用するか否かです。会社の経営や業績が向こう数十年確約されているならば、ボーナス割合分で借入をすることもできるでしょう。しかし、数十年後に自分の今勤めている会社の情勢はおろか、存続しているかどうかすら分かりません。また転職している可能性もあります。収入が維持できるという保証は今時点で無いという事も、きちんと理解しておくことが大切です。

また、退職後も返済が続く借入の場合は、ボーナス払いで躓いてしまいます。

そして、貯金が今いくらあるか、そこから住宅の頭金に回すことができるのはいくらかを計算します。 

ここまでの試算で、どのくらいの規模で、どれほどの購入費用なら払っていくことができるのかを、現実的に試算してみると、思い描いた以上に少額になった。という印象を受けた人もいるのではないでしょうか。

○頭金と備えを収入から試算
頭金に回すことができる預貯金があれば、頭金を多く準備したほうが先の未来に支払う利息を大幅に少なくすることができます。しかし、頭金以外にも貯金を取っておくべき理由があるはずです。

ローンの支払債務者に長期入院や離職などの事情がおこり、生活そのものが大変な状態に直面する理由が生じたら、預貯金余剰無しでは家族が路頭に迷ってしまいます。

準備しておきたい備えとしては、収入の3ヶ月分は貯金しておくのが理想とされています。

○まとめ
家のプランを見て回って、理想を追求する間が、最も楽しく胸はしゃぐ期間でしょう。しかし、理想を追い続けると、自分たちの収入では返済できないのではないか・・・という事柄も出てきます。自分たちできちんと資金計画を立て、現実の収入と支出を照らし合わせることが非常に大切です。


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