マイホームなんて無理!と考える前にやるべきこと

住宅ローンの支払いに、税金の計算。メンテナンスの方法も分からないしどのくらいのおカネが必要なのかも不透明。そんな先の見えない買い物はできない!

どうせ貯金なんてたいして貯まらないし、老後の生活のほうが心配だから家は無理。

住宅の購入を検討するまえに諦めてしまう人の心理は、このような不安や諦めの要素が大きいのではないでしょうか。

確かに、購入可能な金額を見れば、どれも数千万円を下らないような日常とかけ離れた数字ばかりです。しかし、普段の金銭感覚と、ひとつずつ分からないポイントを解消していけば、不安は解消しますし今よりもっと愛着の湧く住まいに移り住むことができるでしょう。

○毎日を過ごす生活の基盤という意識
仕事柄、転勤が多くて一所に定住することが叶わないという家族にとっては、鼻からマイホームの購入は無理だと考えてしまいがちです。

ただ、それは現状の仕事のスタイルと生活がそのような状況にあることが原因です。仮に会社を退職して、第二の人生をスタートさせる時が来たら、転勤と言う呪縛からは解放されます。

人生の転機に安住できる住まいがあると、その後の生活をスタートし充実した毎日に移行しやすくなります。家を購入するという事は、その地域の一員となるという事です。コミュニティに参加せずとも、家を起点として日常の様々な事が家中心に廻り始めます。

実はリタイアした後に中古または新築住宅を購入する人の割合が、ここ10年で増加傾向にあるという統計もあります。終の棲家を定めて、ゆったりとした余生を過ごすために、すぐには購入しなくても、いつかは家を持ちたいと考えた時の備えとして、住宅購入資金を準備しておくのも良いでしょう。

自分の理想のライフスタイルを遅れそうな場所を探してみるのも良いかも知れません。いずれ住むならこんなところで・・・という具体的なイメージをもつことで、将来の生活ビジョンと目標が定まりやすくなります。住宅購入という目標をきっかけにして、ハリのある楽しい老後を送る方法や手段を考えるのも良いでしょう。

○マイホームは高いから買えないという意識
特に若い世代の夫婦は、先に必要となる子育て資金や、仕事がこのまま続けられるのかという収入への不安が大きいでしょう。しかし、確実に言えるのは、住まう家は賃貸・持家に関わらず必ず必要だという事です。

毎日の生活に追われて、日々を忙しなく過ごしている合間に、つかの間の夢を見るような感じでマイホームを諦めてしまってはいませんか。

住宅を購入するためには、確かにまとまったお金を準備(頭金を貯金したり住宅ローンの融資を受けたり)する必要があります。しかし、現実的な支出と費用の項目が多いだけで、それらが明らかになれば、住宅の支払いは単純に積算して計算するだけのシンプルなものです。臆することなく、現実を見るつもりで一度試算してみると良いでしょう。融資が受けられれば問題なく返済ができそうだという気持ちに転換するかも知れません。

漠然とした事の積み重ねや、定住できない現状が理由でマイホームを諦めているのなら、一旦目標とした金額を決めて、シミュレーションすることで不安は充分に解消されるでしょう。購入する家の種類や場所によっても価格は変動します。いろんな情報を見聞きして、展示会などに参加してイメージを膨らませるのも楽しいですよ。

【著  者   長 岡  利 和】


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