マイホームの購入平均年齢は何歳?統計を元に検証

住宅ローンの超低金利が続いています。今後の動向は景気や政策など、世の中の金融事情と大きく関わってくるため予測をすることは難しいですが、各金融機関はこぞって低金利のローン商品を提案し、さまざまなサービスを併用するなど競争が激化しています。
そこで、マイホームを購入しようと検討をする人も多いでしょうが、どの年代の人たちが住宅購入を検討し、購入を前向きに考えているのかを統計データとともに見てみましょう。
今回参考にした統計は、平成26年調査の国土交通省住宅局「住宅市場動向調査報告書」です。この調査を元にデータの内容を検証してみましょう。

○30代から40代に集中 マイホームの仕様も様々
マイホームと一言で言っても、その購入スタイルはまず戸建かマンションかによって住まう環境や条件が異なります。そこで、戸建住宅の平均年齢からみてみましょう。

●一戸建てマイホームの場合
戸建住宅の場合は、注文住宅か分譲建て売りかの選択があります。注文住宅全体の平均購入世代は30代が最も多く38.7パーセント、全体平均年齢は44.9歳です。この結果には、注文住宅を新築で建てたか、または建て替えかという二つのデータが含まれています。
新築の場合は30代が最も多く45.5パーセント、ついで40代が21.2パーセント、60代が13.3パーセント、20代が11.2パーセントとなっており、新築注文住宅購入者の約7割が30~40代です。新築購入平均年齢は41.6歳という結果になっています。建て替えの場合は60代以上の割合が約6割で、建て替え平均年齢は60.0歳です。
分譲戸建住宅では、ボリュームゾーンが30代で49.1パーセント、ついで40代が31.1パーセントという結果に。分譲住宅購入者の8割はここでも30代~40代と言う結果になっています。建て売り住宅の購入平均年齢は39.4歳です。

●マンションをマイホームとして購入する場合
分譲マンションの購入平均年齢は43.3歳、ここでも30代が35.0パーセント、40代が36.2パーセントで全体の7割を占めています。中古マンションでは、30代が36.0パーセント、40代が27.6パーセントと続き、中古マンションは他の購入形態よりも全年代にわたって購入する割合が均等になる傾向があるようです。

○中古住宅を購入してリフォームする場合
新築物件だけがマイホームの購入対象ではなく、中古物件を上手に選んでリフォームをするという選択もあります。この場合も、戸建で30代が35.7パーセント、40代が33.7パーセント、平均年齢が43歳。マンションで30代が36.0パーセント、40代で27.6パーセント、平均年齢が44.1歳となっています。
各住宅形態ともに共通して30代から40代に購入を思い立つ人が多いという事が分かります。平均年齢も38~44歳の間にとどまっており、働き世代・子育て世代と言われる人たちのライフステージに合わせてマイホームも購入しているということが推測されます。

【著  者   長 岡  利 和】


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