マイホームの夢を叶える関所 住宅ローン審査

マイホームをいつか持ちたい!という夢に向かって、貯金に励んだり共働きで頑張って働いたりという世帯も多いでしょう。
しかし、全て自己資金でマイホームを取得するという人は圧倒的に少数派。多くの人が金融機関を利用して住宅ローンの申し込みを行います。

夢を叶えるために頭金を貯め、理想のマイホームを形にするためには、住宅ローンの審査をクリアしなければなりません。
低金利時代が続いている金融機関は、審査が通れば融資を実行してハウスメーカーや住宅販売不動産会社に弁済をします。ただ、中には審査に通らないという人も少なからずいるのです。

○審査通過で夢が現実的になる
住宅ローンの審査には、さまざまなチェック項目があります。最も重視されるのは「収入の安定性が見込めるか」です。その次に重要なのは「借りたお金をきちんと返済する信用があるか」。この二つが主軸となって、住宅ローンの審査が進行します。

●夢を叶えるための人的審査
例えば、理想を掲げた1人の知人が、事業を興すのでお金を貸してほしいという相談をあなたにしたとします。夢を叶える意気込みは人一倍、しかしその人に人的信用がなければ、貸したお金の返済を約束しても、本当に返済できるのかと疑いの念が湧くでしょう。
信用できる人にお金を貸したい。これは金融機関でも同じ事です。ただ、見も知らないお客様の信用をどこで計るかという基準はドライに分かりやすい方法で審査します。
金融機関にとっては、これまでに借りたお金をきちんと返済しているか、そして今後継続して借入を返済できるかという見込みを、金融信用情報と現在の職歴で判断するのです。
キャッシングやクレジットカード返済歴に滞ったことがあるという情報が残っていれば、月々の返済実行への信用も薄れます。また現在の職歴が短い場合、申し込み年齢と照らし合わせて、以後仕事を継続することができるのかという点も返済能力に大きく関わるため、重要なポイントとなります。

●継続返済が可能か 融資条件
融資をする相手は、健康な体の人というのが最も望ましい条件でしょう。融資してすぐに病気になり、入院した・仕事を辞めたとなれば、住宅ローンの継続返済がとん挫してしまう確率が高まります。
また、融資する時の年齢もポイントです。社会人経験がまだ短い20代前半では健康の心配がない代わりに、安定した年収額も定まりません。反対に、リタイア前後の社会的信用がある人でも、その後数十年の返済期間で審査をすれば、収入や身体に対する不安要素も出てきます。

○複数の審査でマイホームの夢を叶える
一行で審査に通らなかったからと言って、どの金融機関も審査が通らないという訳ではありません。申し込むローンの金利や返済期間など、金融商品や機関の審査基準は各金融機関で(おおよそ共通している項目はありますが)異なります。
仮に審査が通らなかった場合、その理由を口頭で確認してみるのが良いでしょう。どの基準が該当しなかったのか、それを知っておけば次の融資先を探し、審査が通りやすい条件の金融機関を探すポイントにもなります。
最後に、融資してもらう事はマイホームの夢を形にするためのステップであり、返済が始まってから以後の生活や返済をきちんと計画することのほうが重要だという事をきちんと意識しておきましょう。

【著  者   長 岡  利 和】


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