JR中央線の賃貸住宅家賃の実情は

JR中央線の賃貸物件は、沿線が長く、乗継や他の地下鉄などとも連絡が良いため、少々都心から遠くなっても住みたいというニーズが高い沿線として人気がたかくなります。
生活環境もよく、学生が集う大学に隣接した駅は、比較的家賃も安く、日常生活を快適に送ることができる条件が整っています。

〇家族構成と中央線沿いの住宅家賃
沿線に大学が多く点在するということは前述しましたが、中央線の中でも東京駅に近い停車駅ほど、一人暮らしのための単身用アパートやマンションが多く点在します。
ファミリー層に向けた集合住宅も、主要駅周辺の土地開発で建設されていますが、その広さと家賃を総合的に判断してみると、賃貸マンションもさることながら井の頭駅あたりの一戸建て賃貸物件にも人気が集まっています。

〇家賃=部屋の広さではない
賃貸マンションやアパートの家賃は、その経年数が浅ければ浅いほど、広ければ広いほど上がります。JR中央線沿いの中でも人気が高い、吉祥寺駅や井の頭駅には、ファミリー向けの物件が多く、一部購入可能な土地付き一戸建ても存在します。

●家族向け家賃と1DKの家賃の違いと価値感
生活に即した目的地が非常に近く、なおかつ部屋が安く借りられれば、それが最も良い生活条件でしょう。しかし、単純に「安い」と感じる物件があったら、積極的に借りる気がおこりますか?何か条件があるからこの家賃なんだ…と、勘ぐるひとも少なくありません。
ただ、住む人のあこがれの聖地でもある吉祥寺や、新宿に近い大久保はその人気が高いために家賃相場が高くなりがちです。強気の家賃でもニーズがある場所は、住む人の感情にも大きく作用します。
反対に、少しでも安い家賃で、なおかつ快適に過ごしたい学生や、働き始めて間もない社会人は、その家の状態や広さに細かな理想がない場合が多くなります。物件から住まう価値を感じる先の話とは真逆で、生活の中身に充実度があるか、過ごしやすい(治安がいい)か、暮らしを支える用品を近場で彫琢することが可能か。このようなことが条件となりがちです。

○立川人気が来るか 家賃上昇の条件が多数
都心からは少々遠め、家賃が抑えられて快適に過ごすことができるエリアとして立川に注目したいところ。再開発が進行中で、JR駅やエキナカ商業施設、駅ビルにも十分に店舗が入っています。23区内の物件に人気が集まりやすいところですが、落ちついた生活を送りながら、人の混雑が抑えられている生活も良いものです。
単身者の同エリア家賃相場は6万円台後半~と、思わず決めてしまいたくなるような価格で、物件がきれい、築浅、ペット同居可、リフォーム住みなどの条件も可能になる物件が多いのが特徴。23区からわずかにでも離れて、市内の物件を探すのもより良い物件で生活する一つの方法です。

【著  者   長 岡  利 和】


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