必見 中古戸建て住宅のデメリットを知っておく

一戸建ての住宅をお得に購入できるという理由で、近年はリフォーム目的の中古住宅販売市場が非常ににぎわっています。新築で一戸建てを建てる場合は、希望の立地の土地探しからスタートしなければなりませんが、中古住宅の多くは土地と建物のセットで販売されており、いったんは他人が住んだ家ではありますが、現況を見て購入できるという安心感をメリットと感じている人は多いようです。しかし、中古の戸建て住宅を購入するときには、以下のようなデメリットに注意して、納得の上で購入することが望ましいでしょう。

○戸建ての設備

マンションの場合、多くの住人が利用することを見越して、インターネットやテレビの受信契約をはじめ、あらゆる設備を整える方向で設置がなされます。そのため、追加でサービスを戸内に導入するときも、契約手続きだけで完了するという場合がほとんどです。しかし、戸建てではそのサービスや設備を導入するのは家族の決定がすべて。中古住宅であれば、先住者が利用していた場合に配線工事が完了しているというケースもありますが、多くの場合、住まう人が引き込みや設置工事費を負担することになります。以前住んでいたマンションと同じ設備を、戸建てですべて実現しようとしたら巨額の工事追加費用が発生した・・・ということもあるようです。建設する時々の最新鋭設備を導入しやすいのがマンションの良さと魅力。それをすべてかなえようとすると住宅ローンにもれなく積算されてしまうのが、戸建てのデメリットともいえるでしょう。

○ご近所トラブル 引っ越しができない!

簡単に転居ができない。これが戸建ての最大のメリットといえるでしょう。マンションなど分譲住宅の場合でも、売却が容易というわけではありませんが、マンションなら万が一(究極)の場合、所有したまま賃貸物件として人に貸すことができます。戸建てではそれが簡単にいきません。もちろん家庭の事情で、一定期間経過したのちに戻って住まうという目的であれば、所有し続けるメリットもあり得ます。しかし、戻る予定のない戸建て住宅を所有し続けることは、家計にとっても管理面にとってもデメリットが大きすぎます。

○セキュリティの心配

マンションなどの集合住宅では、インターホンでの呼び出しと自動ドア開閉が戸内からすることができます。所有するマンションの入り口と合わせて、常に二重のセキュリティを完備することができるのはマンションの魅力です。一戸建ての場合、セキュリティと安全対策に限界があるのは、デメリットとなるでしょう。施錠はもちろんのことですが、ピッキングなどの空き巣被害や不審者に対する備えを厳重にし、常に注意しておかねばなりません。庭の外溝で死角ができれば、被害にあうリスクも高まります。家の外から中が見えにくく、中からは外が見通せる環境づくりが重要になります。戸建てのデメリットはいくつか考えられますが、やはり自分の家でのびのび生活ができるのはあこがれですね。リスクとトラブルを上手に回避する方法を考えれば、デメリットもカバーすることができます。

【著  者  長 岡  利 和】


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