マイホーム貧乏にならないためのローン選択を

マイホームの購入を思い立ったら、あれこれと家に対する理想があふれてくるでしょう。思い描く住まいの形を吟味している時が、実は住宅購入で最も楽しい時間かもしれません。

実際に購入したマイホームで生活すると、賃貸物件の制限がある中で暮らしていた時とは違い、自分や家族が気ままに過ごすことができる空間を手に入れた事に満足度も高まるでしょう。
しかし、住宅に対する思い入れと同様に、返済するローンも同じくらいじっくりと吟味して決定したいところですね。
返済の方法や金額を考え始めると、どうにも気が重くなってしまいますね。しかし、理想のマイホームを購入した後の生活に困窮するような資金計画では、貧乏だけに収まらず、なくなく家を手放さねばいけなくなるという事態も起こり得ます。
借り入れ当初は大丈夫だと思っていたのに…これがマイホーム貧乏の入り口です。

○マイホームローンは借金 資金計画にゆとりを
何を言ってもマイホーム購入のための住宅ローンは文字通りのローン、借入、返済しなければならない借金です。なんども繰り返して言いますが、住宅ローンは借金。この意識を忘れてはいけません。
一般的にローンと聞けばマイナスのイメージを抱く人が多い割に、車や住宅などの生活に関わる物の購入に対しては借金認識が若干薄れているように感じます。
本来なら、大口の物を購入する時は貯金をしたり、節約をしたりしてどのように資金をねん出するか慎重に考えるでしょう。

しかし、住宅の購入となるとローンを組むのが通例という意識が大きく働くように思います。
もちろん、現金取っ払いで購入できればそれが理想ですが、そう簡単に貯金できる程の額ではない事を皆が知っているからこその住宅ローンです。ただ、借りられることと返済できる事を一色端に考えては、いずれローン貧乏に陥ってしまうでしょう。
借りられる満額を借りようという発想はご法度。返済できるのはいくらなのかという計画から端を発して資金計画を慎重に行う事が大切です。

○マイホーム資金の借入先も慎重に
自分の住まう家を決めるためには、あれこれと比較検討して、よりよいものを探す努力と惜しまないでしょう。それと同じ情熱や労力を費やして、住宅ローンの申し込み先もきちんと検討しましょう。
物件探しには妥協しない人も、住宅ローンに対するこだわりはさほどなく、ハウスメーカーや不動産会社の提携金融機関にあっさりと申し込むケースが多く見受けられます。
一般的な民間機関だけではなく、現在はインターネットバンクやモーゲージ系、また国の運営する住宅金融支援機構など、申し込み先の数だけサービスやプランがあります。
金利一つをとっても、他のサービスと一緒に申し込めば更に引き下げが可能になる、申し込みと同時に医療保険を格安で付帯できる、等の金融商品も人気があります。

○まとめ
さまざまな金融機関の運営手段が登場し、銀行系金融機関は過当競争の状態にあります。住宅を選ぶように、マイホームローンの申請先を慎重に選ぶことで、マイホーム貧乏ではなく、お得なローンを見つけて利用することができるかもしれません。

【著  者   長 岡  利 和】


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