マイホームへのこだわりを明確に伝えるポイント3選

これまでの窮屈な住まいを抜け出して、理想のマイホームを手に入れるためには、自分の理想をきちんと明確に持つことがとても大切になります。実現したい暮らしと住まい方をイメージしながら、各箇所で分類して考えてみると、一つ一つの思いがクリアになり、住宅を探す時にも購入先担当者に伝えやすくなります。

○要望とこだわりを伝える

家のイメージを伝える時、言葉を選んで具体的に伝えているつもりでも、受け取る側が連想するものと食い違うことはよくあります。例えば、「輸入住宅っぽい家が良い」という言葉で連想する住宅は、これまでに見てきた物件の種類や経験数、販売実績によって、受け取る営業担当者によって想像する外観や建材が全く異なってくるでしょう。ナチュラル・和テイスト・折衷など、雰囲気を伝える形容詞は様々です。その言葉からイメージする住宅が、購入者と担当者で食い違わないように、的確に伝える工夫をすることで、望む住宅に出会えるスピードが変わってきます。

○「したい暮らし」のイメージをクリアにする

各住宅メーカーのプランや、注文住宅の成功例等を参考に見ていると、「こんなマイホームが良い」という理想の形とピッタリなものを見つけることがあるでしょう。多くの参考資料を見ると迷ってしまうと思う人もいますが、たくさんの情報を得たうえで、その中から理想に近いものを分類していく作業は大切です。それまでの漠然としたイメージが、現実的なものに近づくきっかけになります。そこから、実現したいマイホームの暮らしかたを考えてみて、その中に必須の要素をピックアップしていきます。例えば「オープンキッチンで楽しく料理をする」「吹き抜け玄関で自然採光をとりいれる」など、魅力に感じた実生活のシーンの理由と必要な要素をクリアにしていくと、自然と「こだわりポイント」が明らかになってきます。

○素材や建材のこだわりも具体的に

住まい方の理想を突き詰めて、理由を思い返せば、マイホームに必要な間取りや設備、雰囲気作りのために外せない建材へとつながっていきます。「落ち着いた雰囲気で過ごしたいから建材に木目を多く使った家が良い」「無機質な雰囲気でスタイリッシュな空間を維持したいから大理石やモノトーンの内装が理想」など、暮らしと建材、素材は密接に関係しています。マイホーム購入後にリフォームを依頼する時など、特に重要となるのが建材と内装素材です。イメージが具体的に近い写真などを準備しておくと、伝わらない・汲み取れないストレスを互いに解消することができます。

○まとめ

自分の頭の中で描いたこだわりを的確に言葉で相手に伝えるのは、意外に難しい作業です。しかし、理解してもらうスピードが早ければ、その分早くマイホームのプランニングと購入に着手できます。同じ時間をかけるなら、イメージのすり合わせだけでなく、具体的でよりよい暮らしに近づくための前向きなプランニングに使いたいでしょう。こだわりを連想させる写真やカタログ、調べた建材や設備のデータなどを準備して、担当者に見せるというのは、非常に効果的です。是非実践してみてください。

【著 者  長 岡  利 和】


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