一戸建てにかかる諸費用に慌てないために

住宅の購入を決めるときに、まず悩むのがマンションと一戸建ての選択。そしてどのエリアに住むかという問題に頭を悩ませるでしょう。住まいの形や場所選びは、購入後の生活満足度に大きくかかわってきます。
この満足度を更に高めるために、考えておかねばならないのが「住宅購入の諸費用」です。
お金の問題やストレスは、払い続けていく限り続きます。できるだけストレスフリーな状態で住宅購入できるように、かかる諸費用をきちんと計算しておきましょう。

○小刻みにのしかかる一戸建ての見えない費用
一戸建て住宅を購入するときに「購入価格の○%は自己資金を準備しておきましょう」という話を聞くでしょう。この自己資金として準備しておく勧めは、諸費用にそれだけのお金がかかるという意味だということをまず知っておく必要があります。

●マンションと一戸建ての諸費用
集合住宅と一戸建てで、かかる諸費用も異なります。一戸建て住宅を購入するときには、家を建てる土地が必要ですね。土地と建物は別の不動産です。住宅と土地の購入代金に、それぞれの諸費用が必要だと思っておいてよいでしょう。

●諸費用にはどんなものがあるか
一戸建ての場合、まず土地の売買契約にかかる印紙税や仲介手数料が発生します。また、土地の引き渡し時に登録免許税が、登記の申請に司法書士への手数料がかかります。建物の場合も同様です。
さらに、住宅ローンの融資を受けて購入する際に必要なのが、融資手数料と保証料。そして、現在は加入が義務となっている団体信用生命保険料がかかります。
建物引き渡しの時には、火災保険に加入し、もしもに備えるならプラスで地震保険特約を付帯します。(地震保険は火災保険加入と同時に行います。地震保険特約のみで加入することはできません)

○諸費用は現金で準備するのが基本
今では、住宅ローン等金融商品の種類も充実しています。現実に、自己資金0であらゆる諸費用を含めてローン審査を行うこともできるようになりました。
ただ、住宅ローンといえば聞こえはさほど悪くありませんが、これは融資先金融機関への借金です。借入金が大きくなればその分返済と金利が上乗せされます。低金利時代とはいえ、数十年かけて返済することを考えれば、元金は少しでも少ないのが理想です。

●意外に高い出費額?イベント的諸費用
家を建てるときに神主さんを呼んで祝詞をあげる地鎮祭の謝礼。構造部分が完成したら行う上棟式。これらも(地域性や考え方にもよりますが)もちろん、住宅建築時に必要な諸費用です。もしこの部分の諸費用を削りたいなら、建売住宅を購入するというのも一つの手ですね。

○時系列で諸費用を試算
具体的に話が進んでいくと、リアルな諸費用が見えてきます。計画が進展するたびに、かかる諸費用も合わせて確認するようにしましょう。購入する住宅の規模によっても違いますので、時々に応じて諸費用の額も聞いておきましょう。

【著  者   長 岡  利 和】


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