京王線沿いの住宅事情を探る

東京都心の中でも、巨大な新宿駅へ乗り入れのある京王線は、同駅から京王八王子線までを結ぶ沿線で、アクセスの良さと利便性の高さから非常に人気があるエリアです。

○京王線の物件事情

京王線沿いに住宅物件を探すと、その多くは中古マンションで、単身者用の1K~1DKから、ファミリー層にピッタリの3LDK物件まで、様々な間取りのものがあります。
築年数にもよりますが、販売価格としては、1ルーム物件から3LDKまで、おおむね2000万円代から3500万円代で購入可能な物件が多くあります。
都心へ短時間で出向くことができるアクセスの良さがありながら、住宅地は緑も多く落ち着いた雰囲気で整備されています。また、マンション物件ごとにリフォーム済み、ペット同居可・宅配ロッカー完備・・・などの設備とメンテナンスを整えているものが多く、競争激化の様相を見てとれます。

○京王線大改造 高架橋完備実現にむけ建設中

現在、京王線は2020年の日本で開催されるオリンピックに向けて、中長期的な経営計画の元、線路沿いの大改修が行われています。2012年度に都市計画が決定し、2013年から2022年にかけて、都市高速鉄道第10号線と、京王電鉄京王線の笹塚駅から仙川駅間付近にかけての、道路と鉄道との連続立体交差事業が行われています。高架式を取られているこの沿線は、高架下を有効利用する為に、住宅建築も一部進んでいます。
事業効果のねらいとして、長時間閉じられたままの状態が続き、渋滞を誘発していた踏切を廃止し、道路と鉄道の安全性を向上させることが大きな狙いとなっています。
都市計画道路や駅前広場を整備することで、生活のしやすさが増し、鉄道以外の交通機関との相互乗り継ぎの充実が図られることになります。また、鉄道によって分断されていた市街地を一体化させることで、地域の発展に大きく効果が上がることを期待しています。
都心部から近々の場所に位置することから、これまでは踏切渋滞が恒常的に起こり、踏切事故も多かった同地区は、鉄道を利用する人の通勤ラッシュも問題となっています。しかし、今回の大規模な都市計画によってこれらの問題は解消されるでしょう。現在実際に京王線沿線に住んでいる人は、「繁華街から、ここは東京かと思うような緑豊かな山まで、表情豊かな沿線風景が魅力」(京王線・50歳・男性)引用:新宿より西に住むなら中央線・京王線・小田急線?住み心地を調査:スーモジャーナルhttp://suumo.jp/journal/2016/03/17/107704/
と感じていることから、同地区一帯は生活する上でとても便利で、さらに利便性が向上するエリアと捉えることができます。

【著者  長 岡  利 和】


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