固定資産税を減額 持ち家のリフォームとローン

今すんでいる自分の家も、新築当初から比べるとずいぶん古さを感じるようになった…。と思う瞬間があるでしょう。中古住宅を購入するときも、一度は誰かが持ち家として使っていた家ですから、安く買えるとはいえ、使用感が気になる箇所もありますね。
購入したまま使い続けても、すめなくなるほどの不具合は無いかもしれません。しかし、持ち家はこまめに手を入れて修繕を繰り返すと、きれいに長持ちさせることができます。

○持ち家の耐震リフォームと固定資産税
家の価値に応じて固定資産税が決定します。固定資産税評価額の算定を元に、税率を乗じて固定資産税と都市計画税が毎年課税されますが、リフォームをすると、持ち家そのものの価値が上がります。
特に構造部分にかかわる箇所の修繕やリフォームは、快適に暮らすための土台として必要ですが、反面、家の価値を上げることになるので、固定資産税もぐっと上がるのでは?と心配になりますね。
そこで、リフォームをしたときには固定資産税その他の減税制度があるということを合わせて知っておきましょう。

○耐震リフォームで固定資産税が減額
耐震構造の基準は、建築基準法で定められていますが、多くの大地震や耐震構造偽造問題が起こってから、一部法律の改正が行われました。
そこで、新基準に適合する持ち家にするための耐震リフォームを行ったとき、翌年の固定資産税が2分の1に減額されるという制度があります。減額期間は一年ですが、土地建物とあわせると、年間で数十万円単位にもなる固定資産税。一度でも建物分の税金が半額になるならお得に感じませんか。

○バリアフリーリフォームと固定資産税
おしゃれな内装やデザインが気に入って購入した持ち家も、時が経てば住まう家族のライフステージも変わり、親との同居、介護、子どもの独立など、家の中の過ごし方にも変化が出てきます。
持ち家に住む人の年齢が上がってきたら、バリアフリーの設計を取り入れると、更に快適に住まうことができますね。しかし、一部でも新調、改修をして建物修繕をすれば、やはり固定資産税が上がる要因になります。

○バリアフリーリフォームの固定資産税減額制度
65歳以上の人が住まう持ち家に、バリアフリーリフォームを施した場合、一定の諸条件はありますが、固定資産税が翌年度1年間は3分の1に減額されます。
また、同様に減税制度がある省エネリフォームを一緒に行ったとき、他の減税は併用ができませんが、バリアフリーと省エネリフォームだけは、固定資産税減額を併用することができるように定められています。
住まい続ける日常のなかでは、さほど大きな不具合を感じないかも知れませんが、長く持ち家に住まうことを考えれば、先の生活に投資するという考えでリフォームをしておくのもいいでしょう。このような減税制度をうまく利用して、快適にお得に持ち家寿命を延ばしましょう。

【著  者   長 岡  利 和】


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