
リースバックとリバースモーゲージの違いとは?
高齢者の方々や資金調達を検討している方にとって、リースバックとリバースモーゲージは注目される選択肢です。両者とも不動産を活用した資金調達方法ですが、その仕組みや特徴には大きな違いがあります。
リースバックは自宅を売却して資金を得た後、その物件を賃借して住み続ける方法です。一方、リバースモーゲージは自宅を担保に融資を受ける仕組みです。以下で、両者の違いを詳しく見ていきましょう。
1. 資金調達の方法
リースバックとリバースモーゲージの最も大きな違いは、資金調達の方法にあります。
- リースバック:自宅を売却して資金を得る
- リバースモーゲージ:自宅を担保に融資を受ける
リースバックでは、不動産の所有権が買主に移転します。一方、リバースモーゲージでは所有権は移転せず、自宅に抵当権が設定されます。
2. 調達可能な資金額
調達できる資金額にも違いがあります。
- リースバック:不動産の市場価格の70〜80%程度
- リバースモーゲージ:不動産の市場価格の50%前後
一般的に、リースバックのほうがより多くの資金を調達できる傾向にあります。
3. 費用と支払い
資金調達後の費用と支払いにも違いがあります。
- リースバック:毎月の賃料を支払う
- リバースモーゲージ:毎月の利息を支払う(多くの場合)
リースバックでは固定資産税は新しい所有者が負担しますが、リバースモーゲージでは引き続き自身で支払う必要があります。
4. 対象となる物件と条件
対象となる物件や条件にも違いがあります。
- リースバック:
- 対象地域や物件タイプに制限が少ない
- 年齢制限なし
- 個人・法人どちらも利用可能
- リバースモーゲージ:
- 主に都市部の物件が対象
- 55歳以上という年齢制限がある場合が多い
- 戸建住宅のみを対象とする金融機関が多い
- 個人向けが主
5. 資金の用途
調達した資金の使い道にも違いがあります。
- リースバック:資金の使途に制限なし
- リバースモーゲージ:老後資金や自宅リフォームなど、用途が制限される場合がある
6. 保証人の必要性
保証人の設定についても違いがあります。
- リースバック:基本的に保証人不要
- リバースモーゲージ:保証人が必要とされるケースが多い
リースバックのメリットとデメリット
リースバックには以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- まとまった資金を短期間で調達できる
- 資金の使途に制限がない
- 年齢や収入による制限が少ない
- 固定資産税などのランニングコストが不要になる
- 住み慣れた家に住み続けられる
デメリット
- 所有権が移転するため、自由に改装などができなくなる
- 毎月の賃料支払いが必要
- 将来的な家賃の値上がりリスクがある
- 契約期間終了後の居住の保証がない場合がある
リバースモーゲージのメリットとデメリット
リバースモーゲージには以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 所有権を保持したまま資金調達ができる
- 生存中は返済不要の場合が多い
- 融資額を超える返済義務がない(ノンリコース型の場合)
- 住み慣れた家に住み続けられる
デメリット
- 融資額が物件価値の50%程度に制限される場合が多い
- 年齢制限や物件の条件が厳しい
- 固定資産税などの支払いが継続する
- 相続人の同意が必要な場合がある
- 不動産価値の下落リスクがある
リースバックとリバースモーゲージ、どちらを選ぶべき?
リースバックとリバースモーゲージ、どちらを選ぶべきかは個々の状況によって異なります。以下のような点を考慮して選択しましょう。
リースバックが適している可能性が高いケース
- より多くの資金を調達したい場合
- 資金の使途に制限を設けたくない場合
- 固定資産税などのランニングコストを削減したい場合
- 年齢や収入に制限がある場合
- マンションや事業用不動産を活用したい場合
リバースモーゲージが適している可能性が高いケース
- 所有権を手放したくない場合
- 相続を考慮している場合
- 都市部の戸建て住宅を所有している場合
- 55歳以上で、老後の生活資金が必要な場合
- 将来的に不動産価値の上昇が見込める場合
リースバックとリバースモーゲージの選び方
リースバックとリバースモーゲージのどちらを選ぶかを決める際は、以下の点を慎重に検討しましょう。
1. 資金ニーズの把握
まず、どれくらいの資金が必要か、その使途は何かを明確にしましょう。リースバックでより多くの資金を調達できる可能性がありますが、リバースモーゲージでも十分な場合もあります。
2. 将来の居住プラン
今後どのくらいの期間、現在の住居に住み続けたいかを考えましょう。リースバックの場合、契約期間終了後の居住の保証がない場合があります。一方、リバースモーゲージなら所有権を保持したまま住み続けられます。
3. 家族との相談
特にリバースモーゲージの場合、相続人の同意が必要になることがあります。家族と十分に話し合い、理解を得ることが重要です。
4. 物件の条件確認
所有している不動産が、リースバックやリバースモーゲージの対象となるか確認しましょう。特にリバースモーゲージは、物件の種類や立地に制限がある場合があります。
5. 金融機関や不動産会社の比較
複数の金融機関や不動産会社の条件を比較しましょう。金利、手数料、契約期間などの条件は各社で異なります。
6. 専門家への相談
不動産や金融の専門家に相談することで、自分の状況に最適な選択ができます。税金面での影響なども含めて、総合的なアドバイスを受けることをおすすめします。
リースバックとリバースモーゲージの注意点
リースバックとリバースモーゲージを検討する際は、以下の点に注意しましょう。
リースバックの注意点
- 適正な売却価格であるか確認する
- 賃貸契約の内容(期間、賃料、更新条件など)を十分に確認する
- 将来の買い戻し条件がある場合、その内容を詳細に確認する
- 税金面での影響(譲渡所得税など)を事前に確認する
リバースモーゲージの注意点
- 金利の変動リスクを理解する
- 融資額の上限や返済条件を十分に確認する
- 相続人への影響を考慮する
- 物件価値の下落リスクを理解する
- 契約終了時の条件(一括返済や物件売却など)を確認する
まとめ:自分に合った選択を
リースバックとリバースモーゲージは、どちらも不動産を活用した資金調達方法ですが、その仕組みや特徴は大きく異なります。自身の状況、ニーズ、将来の計画などを十分に考慮し、慎重に選択することが重要です。
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